搭乗したのは羽田空港を11:40発、ロンドンヒースロー空港15:25着のNH211便、機材はB777-300ERになります。ANAファーストクラスの紹介および搭乗記です。
特典航空券でのファーストクラスチケット発券まで
ファーストクラスのロンドンまでのチケットは正規片道運賃で1,813,000円もします。期間限定の往復割引運賃でも1,270,000円なので片道換算で635,000円相当になります。
もちろんそのような大金を払える身分ではありませんので貯めてあったマイルを使用しました。
ANAのファーストクラス往復特典航空券に必要なマイル数は通常165,000マイル、繁忙期
になると180,000マイルになります。スターアライアンス他社便との組合せでのスターアライアンス特典航空券の際は2区間で160,000マイル、国際線3区間以上ですと180,000マイルが必要です。
今回は年末の繁忙期に行きはファーストクラス、帰りはスターアライアンス便での乗り継ぎ含めたビジネスクラスを利用したスターアライアンス特典航空券として発券いたしました。
往路と復路でクラスが異なる為ファーストクラスの往路分90,000(180,000/2)とビジネスクラスの復路分47,500(95,000/2)を合算し13,7500マイルを使用しました。
ファーストクラスのある運航路線も限られていますしマイルが十分貯まっていなくても利用可能である往路と復路のクラス違いでの発券は非常にお得な発券方法だと思います。
ANAのファーストクラスの特典航空券は一般会員にはほぼ解放されておらずプラチナ・ダイヤ・SFCといった上級会員でないととるのが難しく席数の枠も1、2枠程度ですので希望の日程での利用は至難の業です。今回は12月初旬に偶然年末のロンドン行きの空席をみつける事ができた為1年間頑張って働いた自分へのご褒美という事で迷わずすぐに予約しました。
ANAファーストクラスの運航路線
ファーストクラスはすべての路線に設定されているわけではありません。
2017年1月時点では下記の運航路線に設定されていますので搭乗を考える際には下記から行き先を決める必要があります。マイレージで比較的とりやすいと感じるのはシカゴ、ワシントン、ヒューストンとシンガポールの特に日本着便です。
アジア
成田ーシンガポール
北米
羽田ーロサンゼルス
羽田ーシカゴ
羽田ーニューヨーク
成田ーサンフランシスコ
成田ーロサンゼルス
成田ーシカゴ
成田ーニューヨーク
成田ーワシントンD.C.
成田ーヒューストン
ヨーロッパ
羽田ーロンドン
羽田ーフランクフルト(2便あり)
ファーストクラスを満喫する為に気をつけたいのが出発が早朝や深夜だと機内食が簡略化されてしまう事になりますので機内食が楽しみな方は早朝、深夜便を避けた方がよいです。
日本出発ですと羽田ーフランクフルト(NH203)、羽田ーロサンゼルス
現地出発ですとシンガポールー成田が該当します。
羽田では機内食簡略化をカバーするためにANA SUITE LOUNGEにて19:30~0:30まで限定のアラカルト料理を提供するというDININGhというサービスがあります。
ただし限定メニューは数量が限られているため19:30の開始直後に終了してしまう日も多々ありますのでスイートラウンジへの早めの来訪をお勧めします。
ファーストクラスのサービスとは?
ファーストクラスに搭乗すると体験できるサービスについてです。
ファーストクラス専用カウンターにてスムーズにチェックインできます。手荷物の預け入れの際にファーストクラスと書かれた専用タグをつけてもらえ優先的に受取できます。
保安検査に関しても優先レーンの使用が可能です。
到着後ロンドンで入国審査優先レーンが使用できるFirst Trackご利用券が機内で配られます。
ラウンジ
ファーストクラスの乗客およびANAの最上級会員であるダイヤモンドサービスのメンバー用のANA SUITE LOUNGEが使用できます。
シート
ANA FIRST SQUAREと名称がついているスクエア型のシェルにてプライベート空間を確保できます。23インチの大型スクリーンが前面にありシート周りの収納も豊富です。
食事と飲み物
THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)と呼ばれる各界の匠とANAのシェフの共演による厳選された食事と飲み物が提供されます。
エンターテイメント
ANA SKY CHANNELの映画やビデオプログラムを楽しめます。内容は全クラス共通ですが、
ファーストクラスではデジタルノイズキャンセリングヘッドホンによって周囲の騒音を低減できるためよりよい環境で楽しめます。
免税品
ファーストクラス、ビジネスクラスの利用者のみ購入可能なPremium Itemsをオーダー可能になります。私が登場したときは男性用の時計と女性用のペンダントでした。
アメニティ
機内を快適に過ごせるようにリラックスウエア、カーディガン、スリッパが提供されます。
ANAオリジナルのSAMSONITEのポーチにはいったアメニティセットが配られます。
中には歯ブラシやイヤホン、アイマスクの他にザ・ギンザ コスメティックスのベーシックケアセットがはいっており特に女性には重宝されます。
他に機内では、マスクやリップクリームなどがおいてありトイレ内にはフェイス&マスクシートやマウスウォッシュといった備品が設置されています。
チェックイン~搭乗~離陸
前置きが長くなってしまいましたがここからがいよいよ搭乗記となります。
ファーストクラスカウンタ―でチェックインし荷物を預けた後は、保安検査、出国手続きを終えてANA SUITE Loungeにて搭乗までの時間を過ごします。ANAスイートラウンジでもおいしそうな料理の数々が提供されています。今回は機内食の事も考えてアペタイザーを少々頂くだけにしておきます。
個室ブースでTVを見ていると搭乗開始のアナウンスです。
この日の搭乗予定時刻は定刻通りの案内でした。
機内に早く乗られる方も多いと思いますが、私はいつもFinal Call間近に乗ります。
スイートラウンジを後にしゆっくりとゲートに向かいます。
搭乗券のチェックを受けてファーストクラス専用のゲートから搭乗します。
機内にはいると本日のファーストクラスの搭乗者は2名なので好きなところに座ってくださいと案内されます。ANAのファーストクラスのシートは1-2-1の配列が2列あり全部で8席です。先客の方が後方左窓席の2Kに座っていたので1Aをチョイスします。
シートはANA FIRST SQUAREです。他の搭乗者を気にしないでいいよう配慮されておりゆったりとしたつくりでプライベートな空間になっています。
席に着いてコートを預かってと頂くと担当してくださるCAの方が挨拶に来ます。
そしてリラッスウエアへすぐ着替えるかを聞かれましたが後ほどにしますと答えるとスリッパの使用を提案されましたので履き替えます。
その後イギリスの入国書類とFirst Track利用カード、アニメティポーチをいただきます。
モニター下のスペースにリラックスウエア、カーディガン、ブランケットがセットされています。新聞や雑誌を持ってきて希望をきかれた後ウエルカムドリンクを案内されました。離陸までまだ少し時間があるようですのでのでシャンパンをいただきます。
飲み終わって少し経つと離陸の時刻です。この日は定刻通りに離陸していよいよロンドンに向かってのフライト開始です。
機内食
離陸して高度が安定するといよいよお待ちかねの機内食。
機内食に関しては別ページで詳細を紹介します。機内での過ごし方
せっかくの大画面なので映画をみようとヘッドホンをケースから出します。機内の雑音に対して最適なノイズキャンセル特性を自動選択し周囲の騒音を99.4%低減できる高性能なものです。ANA SKY CHANNELでまだ見ていなかった君の名はを鑑賞しました。
映画を見ているとおふとんの準備をいたしますか?とCAさんに聞かれます。
話しかけられた時はヘッドホン効果ではっきりとは聞こえなかったのでヘッドホンを外したのですが思わぬところでヘッドホンの効果を感じました。
今回は隣の席が空いてましたのでお隣の1Dの席にベッドメーキングをしていただきます。
せっかくなのでリラックスウエアに着替えようとトイレにいって着替えて戻ってくるときちんとベッドメイキングがされていました。ベッドパッドをはじめとした寝具は東京西川の製品を使用しているだけあって寝心地がよく、映画を見終わって横になったらすぐ眠りについてしまいました。余談ですが君の名は面白かったですね。日本への帰りのフライトでもう1度みてしまいました。
眠りから覚めると着陸まであと2時間を残すのみです。
軽食の案内がありラーメンと丼物を完食した後に着替え終わるとあっという間に着陸態勢になっていました。その後音楽を聴きながら本を読んでいると無事定刻にロンドンヒースロー空港に到着です。
ドアが開くまでしばしCAさんと立ち話をしていよいよ12時間のファーストクラスのフライト体験も終了です。最初に降機して機内で頂いたファーストトラックのカードで入国審査優先レーンを使用できたためスムースにイギリスに入国できました。
普段は長く感じるフライト時間もあっという間にすぎていきました。
今回ANAのファーストクラスに初めて搭乗させていただきましたがCAさんのさりげない気配りと機内での快適なサービスの数々を堪能できました。
ビジネスクラスとの大きな違いはシートや機内食もそうですがやはりサービスの質だと感じました。
一人一人の乗客の状況を的確につかんでおりこちらの要望を事前に察知して提案してくれます。痒いところに手が届くといったかんじです。
なかなか乗る機会がないですがまた機会があればぜひ搭乗したいと思います。
ファーストクラスにも搭乗可能なマイレージの貯め方は下のリンクを参照ください。
⇒マイレージの貯め方